新宿のホテル街、モノクロ写真

「量のない質はない」

写真家、森山大道(もりやま だいどう)をご存知でしょうか?
ご存知の方も多いと思いますが、まずは彼の背景と作品について簡単にご紹介します。

森山大道は1938年、大阪に生まれました。1961年に東京へ移り、細江英公の助手を経て、1968年に初の写真集『日本劇場写真帖』を刊行。その独特なビジュアルスタイルで、一躍注目を集めました。

彼のスタイルを語るうえでよく使われる言葉に「アレ・ブレ・ボケ」があります。これは、代表作の一つ『写真よさようなら』に特に顕著です。

これまで150冊を超える写真集を出版し、現在もその影響力は衰えることがありません。2012年から13年にかけて開催されたテート・モダンでの「ウィリアム・クライン + 森山大道」展で国際的な評価も一気に高まりました。2019年には、写真界のノーベル賞とも言われるハッセルブラッド賞を受賞しています。

今もストリートに出て撮影を続け、新作を次々に発表しています。ユニクロや人気ストリートブランドとのコラボも手がけ、若い世代にもその名は広がりつつあります。

フィルム時代から彼が好んで使うのはコンパクトカメラです。デジタルに移行してからも、ニコンのCOOLPIXシリーズを使い続けていることで知られています。

私自身もある記事をきっかけに、彼が使っていたCOOLPIX S9500を購入しました。それまで使っていた一眼レフとは違う、直感的なスナップはとても新鮮で、撮影の頻度、撮る枚数は一気に増えました。

彼がよく語る言葉に「量のない質はない」があります。ストリートフォトにおいては、数多くシャッターを切ることが何より重要だという考えです。私も10年以上撮り続けて、ようやくこの言葉の意味が少しわかってきたような気がしています。

このストアで販売しているTシャツにプリントされている写真も、すべてCOOLPIXシリーズ(S9500、S9400、S7000)で撮影したものです。正確には数えていませんが、これまでに撮った写真はおそらく数十万枚になっていると思います

まだまだ途上ではありますが、その記録の一部を楽しんでください。

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