商店街で日傘を刺す女性

中央線の西側のこと

中央線というのは、東京都の東西を貫くように走るJRの路線だ。東京駅を起点に高尾方面へと続いている。

そのなかでも特に新宿から西のエリア、中野、高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、西荻窪、吉祥寺付近は「中央線文化圏」と呼ばれることもあり、どこか共通する空気がある。新宿や渋谷、銀座といった東京の中心部ほどギラギラしたところはないけれど、郊外のように静まり返っているわけでもない。人の多さと緩さ、文化の匂いと生活感が、ちょうど良く混ざっている。

共通した空気を持ちながらも同時に駅ごとに特徴があって、それを感じながら歩き、そして写真を撮るのも楽しい。

私はこの沿線に住み始めてちょうど5年になる。初めて訪れた街というのは刺激的でストリートフォトを撮るのにも良い条件であるけれど、同じ場所に何度も訪れることによって見えてくるものもまた有る。

「中央線の西側」は私にとっては何度も訪れた街の集合体として意味を成し始めた。

このブログでもそれぞれの街について少しずつ書いていこうと思う。もちろん写真と共に。

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